アイドリッシュセブンは人生

アイドリッシュセブンが好きです。

オプナナを終えて

IDOLiSH7 LIVE BEYOND “Op.7“、開催おめでとうございました!もう終わってから1週間経ってしまったなんて信じられない。ほんまかいな。

毎日アーカイブを見ながら、毎日「楽しかったな〜!」「幸せだったな〜!」という気持ちを噛み締めています。

今の私のことを覚えていたいので、今年も文章を残します。

 

いろんな不安があるライブだったので、まず映像が流れ出して、「このライブ本当にやるんだ」「始まるんだ」というのがわかった瞬間に涙が出てきました。

卵の殻がパキッと割れるような音から始まるOvertureの映像が本当にかっこよくて、白い煙の中からぼんやり現れるシルエットがIDOLiSH7の7人すぎて。ディスカバーのMV通りの真っ白な衣装が美しくて、妖精かと思った。死ぬ前に見た夢?

アイナナライブといえば(?)「いっぱい衣装作っちゃいました!」が今年もあってよかった。年々気合いの入りようが増していくのがすごい。愛をいっぱい込めて作ってもらえることが幸せです。

さぞかし時間をかけて作られてるんだろうなと思ったら、白井さんが1回目のフィッティングが12月くらいで2回目のフィッティングがライブの1〜2週間とか言ってて、また短期間で超絶クオリティの衣装作ってら…!?になっちゃった…。

ARの演出。

VALIANTのときもすごかったけど、それはオンラインライブならではのものだと思っていたので、有観客の今回でもやってくれるとは思いませんでした。現地の人だけが見られる景色と、ライビュ・配信の人だけが見られる景色を作ってくれたこと。誰も置いていかないような心配りが感じられて本当に嬉しかったです。

衣装替えの間の生演奏や演出もアイドリッシュセブンをよくわかってるアイドリッシュセブンのことが大好きな人達が考えたんだろうな…という感じがしてよかった。

舞台の構成も、MCもセットリストの作り方も、有観客という判断も、TRIGGERの単独ライブVALIANTとはまた全然違うライブだったと思います。

色々抱えていた不安が全部吹き飛ぶような、「楽しい!」「幸せ!」「好きでよかった!」のオンパレードでパフォーマンスも演出もセトリも本当に素晴らしくて、愛の溢れるステージでした。

 

今回のライブは初めての7人だけの単独ライブ。

人気声優7人も集めてソロ曲なしで1ユニット単独ライブができるコンテンツ他にないのでは?忙しい方々を集めてユニット曲だけで勝負して下さることが本当にかっこいい。痺れる。

キャストから「2週間前からリハしていた」という発言がありました。「人生で一番リハの日程を組んだ」「やっと7人揃った」という発言も。

私はアイナナが大好きだけど、流石に日替わり入れて20曲以上の楽曲を歌詞を見ずに歌える自信はありません。なおかつ7人のうちの自分のパート分け、立ち位置、ダンスを頭に入れながら、ファンサをして、キャラクターとしての立ち回りをする。約2時間半のライブの中で3回衣装替え(しかも速着替え)をして、休憩はぼぼなし。

前回のライブは2019年。7人で歌うのも久しぶりだったと思います。7人いるから立ち位置も歌詞わりも7つの選択肢があるわけだし。

ソロ曲を挟まずすべてユニット曲なので、ガッツリ休憩できる時間はほぼなくて、ずっと歌いっぱなし。

レッスンもリハも7人で合わせられなかったのは大変だったと思う。後ろにダンスMVも流れるし、プレッシャーもある中、当たり前みたいにナナライで踊った曲を踊って、新曲の振入れしてて、ああそれは本当に大変だよ。

もちろんこの2年半の間にアニメやゲームの収録はあっただろうけど、今までもずっとIDOLiSH7でライブやってましたけど?みたいな声の混ざり合い。

台本があるみたいなちゃんとIDOLiSH7のMCのぐちゃぐちゃ感で、すごい。全員がTRIGGERみたいにキャラクターでMCしているわけじゃないのに、声優さんとキャラクターが混じり溶け合って、「IDOLiSH7がいる」という感覚につながっていくのが不思議だった。

髪型、爪先、小物、立ち方、発言、いろんな部分から、アイドルを大切にしてくれているのが感じられて嬉しかった。食事制限をして、ビジュアルまで寄せて、色んな準備をして大切な時間をこの日のために使ってくれたのが嬉しかった。美味しいものいっぱい食べてください。

大好きなアイドル達をステージに連れてきてくれてありがとう。

あの7人じゃなきゃできなかったと思う。やってくれなかったと思う。

ありがとうございました。

 

そして、今回のライブの開催について、それぞれの住む場所、職業、環境、周囲の人の状況、価値観によって様々な意見があり、そのどれもが湧いて然るべき感情だと思います。

コロナ禍になって、ワクチン接種が進んで、ようやく収束したかと思われた矢先のオミクロン株の流行。

重症化しにくいと言われているために、今回の第6波についての行動制限の捉え方も感染症対策の程度も人それぞれだと感じています。

 

前回のブログで現地チケットを諦めた話をしましたが、私は地方に住んでおり、コロナ禍になってから、ライブにもイベントにも現地には行けていません。

11月〜12月のコロナが落ち着いた状況を見てチケットを申し込むときに、久々に現地に行って、あの素晴らしい光景を生で感じられるかも、あの空気を胸に入れて持ち帰ることができるかも、そんな淡い期待を抱いてしまった。1st2ndの時はほぼ自分で当てられなかったチケットが当たって、もしかして本当に行けてしまうかもしれない、私の一生の思い出をまたひとつ増やすことができるかもしれない。そんなワクワクがありました。

 

でも、感染力の強いオミクロン株が流行し出して、職場から「不要不急の外出は自粛するように」と言われて、自分で当たったチケットを手放して、キャンセルできない飛行機代を無にした。

本当に苦しかった。

コロナ禍の中、何よりも大変な思いをしているはずの運営やスタッフやキャストが命を懸けて素敵なものを作り上げようと、私たちにこの世界で一番欲しかったものをくれようとしているのに、チケットだってあるし飛行機だって飛ぶのにそれに「行かない」という選択を自分からしようとしていることが辛かった。

 

何より大切にしてきた大好きなものを「不要不急」と自分で切り捨てているようで。自分の体の一部をナイフで切り刻んで捨てようとしているみたいで。

 

自己肯定がうまくできずに苦しみもがいていた中で、アイドリッシュセブンに出会って、好きなものを好きだって言えるようになった。アイドリッシュセブンを好きでいるときだけは、自分が好きになれた。ずっと親とうまくやれなかった自分を客観的に見れるようになった。呼吸するのが楽になった。生きてていいと思えた。

アイドリッシュセブンは、私が一番、私の人生よりも大切にしてきた、大好きなものです。

私にとってのアイドリッシュセブンは、「不要」で「不急」なんかじゃない。

それを自分の心が裏切っているようで苦しかった。

 

だから、阿部さんと小野さんのお言葉がとても嬉しかったです。

あの言葉たちは、アイドリッシュセブンが好きで、今回のライブのためにいっぱい悩んで悩んで、選択をした人たちに寄り添うためにかけてくださった言葉だと思いました。辛かったね、傷ついて苦しんでいた人がいると知ってるよと言われているようで、涙が止まらなかった。

いろんな方がいて、いろんな考え方があって、言葉ひとつに様々なことを感じる方がいらっしゃると思います。私も違う立場にいたら、その言葉を真っ直ぐ受け取れなかったかもしれない。

でも、コロナ禍になった後のエンタメ業界のことを知っているから、自分の仕事が「不要不急」なのか?真っ先に自粛をしなければならないのか?一番苦しんできただろう方々の言葉だと知っているから、私は嬉しいと、ライブが開催されてよかったなと、心から思いました。

 

今回のライブにおいて、運営スタッフの方々とキャストの方々は、感染症対策についても非常に負担を抱えておられたと思います。

2年もの間、人類を苦しめているこの感染症は、気をつけていても、感染症対策をしっかりしていてもなってしまう時はなってしまうものだと思っています。

誰が悪いとか、何がいけないとか、原因のあること、対策できることばかりではない。自分がならなければ大丈夫ということでもないし、今日の結果が陰性でも明日はわからない。

1人でも感染していたら、7人揃ったライブで見せてもらったあの夢みたいな景色はなかったかもしれない。

 もちろんそのような事態にならないように、様々な方々が心血注いで作り上げてくれたのが、あの景色だったのだと思います。

そう思うと、キャストの方々がステージ上で見せてくれた笑顔と何度も何度も繰り返された「ありがとう」「楽しい」という言葉は、幾重にも積み重なった奇跡があったからだと思える。

 

スタッフやキャストの皆さんは、アイドリッシュセブンの仕事だけされてるわけではありません。他の仕事だってあって、人と接触しないのは相当難しいと思う。

ステージに立つ方が7人いて、7人に関わる人はもっといて、運営やスタッフ、事務所、ご家族に関わる人はもっといる。

PCR検査や抗原検査をするたびに、不安になったと思います。「中止になるかも」「延期になるかも」「無観客になるかも」という状況の中でレッスンやリハをして、モチベーションを保つのは難しいことだったと思います。

きっとそれは今回のライブだけではなくて。ステージに立たれる方とそれを作り上げる方々の心理的負担を考えると、本当にとてつもない想いの上にこの時間が作られているんだなということを改めて感じます。

屋外ですらマスクを外すのを躊躇う中で、リスクを背負い、物凄い覚悟と共にステージに立ってくださったキャストの方々のことを考えると、開催されてよかったと言っていいのかと思うこともある。

 

でも、だからこそありがとうと言いたい。

ステージに立ってくれてありがとう。

7人の大好きなアイドルたちに会わせてくれてありがとう。

大好きだよと伝える場所をくれてありがとう。

辛くて苦しいこともたくさんあっただろうに、そんな姿微塵も見せずに「楽しかった」「ありがとう」って幸せそうに笑ってくれてありがとう。

救われました。

正直、ライブが終わってからTwitterのトレンドに声優さんのお名前があるたびにヒュッとなります。今日も大丈夫、今日も大丈夫。

完全に「無事に」開催されてよかったと安心できるまではもう少し時間がいるのかもしれないです。

 

最後の挨拶で、小野賢章さんがこれまでもライブが計画されていたことを教えてくださいました。

やっぱり、この2年の間に何度も何度も有観客でライブをやろうとしてたんだなと思った。

その事実すら公表せず、私たちの知らないところでひっそりと死んでいったライブがいくつあったんだろう。運営とキャストの中だけで埋葬された、生まれることができなかったライブがいくつあったんだろう。

きっとその分、私たちは笑えていました。

「ライブできるのかな」「無観客になるかも」「行っていいのかな」という不安や、ライブが中止になって、延期になって、「悔しい」「悲しい」そんな思いをしなくてよかった。

優しい運営はそれをさせてくれなかった。

アイナナに限らずですが、コロナ禍においての運営は、キャストは2年間、こんな思いをし続けてきたんだなと思うと、言葉になりません。

 

だから、小野さんが「IDOLiSH7の居場所はここだったんだ」って言ってくれて嬉しかった。

自分たちも大変なのに「明日もいいことがありますように!」って私たちの幸せを願ってくれてありがとう。

光の中で笑う7人の姿は、たった2日間で胸いっぱいの希望を与えてくれたアイドルでした。

涙が出るくらい美しい、たくさんのペンライトの光の海を見せてあげられて、よかった。

 

今年は最初で最後の7周年。

5部もある、アニメもある、グループ記念日には歌唱もある、8月にはイベントも。きっとまだ言われてないいろんなサプライズが用意されていることと思います。

未来に希望が持てない世の中だけど、「雨が上がったあとは虹が架かるから」という言葉を信じて、アイドリッシュセブンについていきたいと思えた、そんな2日間でした。

また生きててよかったなって思えたな。

もうちょっと生きてみようって思えたな。

最高をありがとうございました。

 

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