アイドリッシュセブンは人生

アイドリッシュセブンが好きです。

リヴァライを終えて

「Re:vale LIVE GATE “Re:flect U”」お疲れさまでした!

「もう終わっちゃったんだな~」という寂しい気持ちもあるけれど、毎日「すんげ~もん見ちゃったな!」というほくほくした気持ちであふれています。

幸せなことに現地に足を運ぶことができたので、ライブの時の恒例(?)になっている「~~を終えて」シリーズのブログを今回も書こうと思います。

 

今回は2人ユニットの単独ライブ。

TRIGGERから始まった単独ライブもついにRe:valeまで来ちゃったんだな~という気持ちになりますね。時の流れ早い…。

TRIGGERも3人と人数は少なかったけど、今回は有観客ということで、曲数も時間も倍くらい多かった。

Re:valeのキャストは50歳と44歳の最年長ユニット。

保志さんは音楽活動されてるけれども、お二人ともアイドルとしてステージに立たれる機会はほとんどアイナナだろうし、単独となると正直かなりヘビーなのではないかなと思っていました。

でも、我らがアイナナくんは多分半端なことはしないだろうなと思っていたので、今回のライブはあまり不安な気持ちはなく、純粋に超楽しみ…という期待だけで当日を迎えることができました。

 

当日始まってみたら生バンドで勝利を確信しました。

オーバーチュアで生バンドだとわかった瞬間にこれは勝ったなと思った。優勝。

キャストをお休みさせるためにも、ミライノーツをギター1本で弾き語るみたいなアコースティックパートがあったらいいなとか、アルバムのアレンジ曲を生バンドで聞きたいな~みたいな淡い気持ちはあったけど、全編生バンドは聞いてないよ!そんな、いいんですか…?

 

アイドリッシュセブンのライブの時にめちゃめちゃ金遣い荒くなるの大好きだし、クオリティ高い濃度の高い時間を創り上げるために手間と時間を惜しまないところが大好き。

個人的にもともとバンドのオタクだったので、ドラムとかベースの音が心臓に響いてくる感じがたまらなかったし、まさかアイドリッシュセブンというコンテンツのライブでこの体験ができると思っていなかったので、とても嬉しかった。

俺たちが求めていたものはコレだよ~~!!って心の中で謎のガッツポーズをしていました。

 

「フューチャーノーツバンド」と名付けられたこのバンド、ギター2本、ベース、ドラム、キーボードのロックバンド隊に、サックス、トランペット、トロンボーン(フルートも)のブラス隊、女性男性のコーラス隊というめちゃめちゃ豪華な布陣。

Re:valeというアイドルの曲幅の広さがわかるし、それを支えるための音楽チームの厚みがすごい。本気すぎる。

すべての曲が生演奏で、ライブアレンジで、というとてつもない贅沢空間でした。

幕間を生演奏でつなげるのも、コーラスがステージにちゃんと出てきて一緒に歌うのも演出として面白かったし、すごく見ごたえがありました。

オケナナを経ているからというのもあるのかな。

音楽に妥協しないユキとそれに応えようと言葉を紡ぐモモの2人のRe:valeだからこそのこだわりというか、アーティスティックな面が存分に前に出ているライブだったと思いました。

 

「”フューチャー(=ミライ)ノーツ”バンド」というネーミングセンスも最高。

そのミライノーツ(未来のnotes)が、「It’s ALL for U(すべてあなたのために)」というメッセージなのも。メッセージ性のあるライブが大好きなので、ああいうコンセプティングがしっかりしているのもよかった。セトリも最高でした。

 

そして2人という人数を補うようなダンサーさんの数。

多分Re:valeが某男性アイドル事務所にいたら、いっぱいジュニアの子たちを引き連れて踊るタイプのアイドルだったんだろうなと思いました。

今回女性ダンサーさんがいたのもよかった…!ハピネスかわいかったな…。

最初リスカノのときのように男性が女性を…?と思ったけど、男性も女性も関係なくステージを楽しめる空間をRe:valeは作ろうとしてるんだな~と思いました。

相変わらずダンサーさんにもきっちりライブ衣装作りこんでるしいっぱい作ってるしそういうところ大好きだ…。

エスペランサの衣装なんで赤黒じゃないんだろうと思ってたけど、後々上がった公式の写真を見たらTRIGGERカラーで泣きました。すぐそういうことをする…。

 

衣装についても今回も作りすぎてて最高でした。

シンプルだけどゴージャスで、でも動きやすさも兼ね備えられていて…。

衣装替え5回するライブ、なに!?ラストライブじゃないんだよね?!みたいな気持ち。

アイナナのライブの衣装、本当にクオリティが高くて、素材から何から全部こだわりぬいて作られているところが愛を感じて大好きです。

早く衣装本がほしい。

 

単独ライブ恒例のAR演出についても、今回も力の入れ具合すごかった…Re-raiseとかMVの中に入っちゃったんじゃないかと思った。あればっかりは1日目ライビュで初見できた人が羨ましいです。

ステージングについても構成考えられてて飽きない演出になってたのよかった。花道に囲まれたステージの人たち、遠目から見てたら全方位からファンサされててちょっと可哀想でした。アイナナくんのライブよく1~2回しか使わない階段とかリフターとか出てきがちなんだけど、そういうお金の使い方、良いよ…になる。

2人だけの単独で1回もトロッコ使わなかったのほんとにすごいよ…。ありがとう…。

 

そして、保志さんと立花さん。

パフォーマンスもライブに懸けてくれた想いも、本当に素晴らしかった…!

 

今回、パフォーマンスに圧倒されて涙が止まらなくなるという経験を初めてしました。

100%ハピネスの保志さんを見ていて、胸が詰まりました。

モモくんは、25歳のスポーツマンで、明るくて元気なザ・アイドルみたいなキャラクターだけど、そのキャラクターのソロ曲を慣れないダンスを元気いっぱい踊りながらCD音源みたいな生歌で歌える50歳いるか?いないよ!!

これ自体が「誰もまだ見たことのない景色」だよ…。

自分が保志さんの立場で、50歳になったときに前向きな気持ちでこの曲を歌って踊ることができるだろうかと考えてしまったんだけど、答えは否です。やったことがないことに挑戦すること。やり慣れていないことをやること。自分の思い通りにいかないこと。比べられるキャラクターの存在。プレッシャーに感じてしまうかもしれないし、自分の理想通りにいかないことが悔しかったり、恥ずかしかったりするだろうなと思う。

少なくとも私自身が何かに挑戦することや失敗することがとても苦手で、うまくできないことを恥ずかしいと感じてしまう人間なので、純粋に「楽しい」という気持ちで、精いっぱいがむしゃらにアイドルをやりきる保志さんの姿がすごく眩しかったです。

立花さんが保志さんに「全国の50歳元気貰えると思う」とおっしゃっていたけど、保志さんの勇気が、費やしてくれた想いや努力が、私みたいな若造にもグッサリ刺さったし、背中を押された気持ちになりました。

 

お茶目でかわいくて、慣れないアイドルを一生懸命やられる保志さんにメロメロになってしまったし、ご本人が楽しんでくれてたことがすごくうれしかった。楽しいのが一番。

ライビュ会場でもところどころ会場から「かわいい…」「かわいい…」って声が漏れ聞こえてて面白かったです。世界一かわいいよ…。

髪色もネイルもイヤリングもファンサも、今まで見たことがない保志さんがいっぱいで、新しいことに向き合って、年齢を言い訳にしない、変わることを恐れない姿が最高にかっこよかったです。

配信でもアイナナの話をたくさんしてくださってて嬉しさしかねえ。アイナナを好きでいてくれてありがとう…。

普段から保志さんのTwitterを見ていると、食べ物や生活習慣に関して、かなり健康に気を遣った生活をされているな~と思っていたけど、ライブ前もライブ後も元気すぎてビックリでした。ほんとに最年長?一生元気でいてください。

 

 

そして、立花さん。

ギター演奏本当にびっくりしたし、めちゃめちゃかっこよかった~!!

3か月でギター習得してしまうの何?になったけど、ギターのおかげでMVで見た!見たことあります!!の映像になっていてチャレンジしてくださって本当に良かった。

楽器の演奏って弾けるようになるまで根気がいるというか、最初の頃の全然弾けなくて曲にならない頃って面白くないしモチベも失われがちなので、お忙しい中で時間を作って、そしてあそこまで仕上げたのがすごい。

立花さんがナナライのときにおっしゃってた、「体が覚えてしまえば緊張してもできるから」という理論でダンスも○○分耐久みたいな感じでひたすらやり続けるという話よく覚えてるんだけど、ギターのお話のときの「体が覚えるまでやる」というのもダンスと同様にという事なんだろうなと思ったし、頭が下がる思いでした。

ナナライの時からダンスの振りを増やしたり、ユキのために、ファンのためにを考えてステージに立ってくださってて、それが嬉しいし、ありがたい。

千年先もずっと…についても、100ハピのあとだったのでもちろん号泣していたのですが、振付の意味を聞くと、ユキの想いを汲んで歌に想いを乗せてくれたのが伝わります。こんな言葉で済ませたくないが、エモい。

 

そして、銀髪ストレートが世界一似合う。バンドマンにこういう人いる…!こういう人、ギターケース背負ってるの見たことある…!!になっていました。高校生の頃のユキ感があって最高でした。

たくさんファンサしてくださってて(特にアンコのとき)、ライビュで見てた時カメラに映る度死…!って感じでした。

アルバムが出た時の同時視聴配信とか7周年後の感想配信とか、普段からアイナナに対してアンテナを広く張ってくださってて嬉しさしかないです。いつもありがとうございます。

 

 

声優業界をずっとトップで走り続けてこられた方が、こういう風にキャラクターに寄り添ったライブをしてくれることがすごくうれしかったし、お二人がアイドリッシュセブンのキャストの一番上に立ってくれていることが本当に幸せでありがたいことだなと思いました。

 

2次元アイドルコンテンツのキャストのライブでは、声が同じである3次元の声優を通して、2次元のアイドルを見る、というかなり高度なことをしています。(もちろんキャストさんを目当てにその場に来ている方もいると思いますが)

声優さんは、キャラクターと必ずしも顔や背丈、性格や言動もキャラクターと似ているわけではない(めっちゃ似てる人もいます)けれど。

声を使って、見た目を寄せたり髪色を変えたり、体を絞ったり、言動を寄せたりして、ライブという空間にアイドルを連れてきてくれる。

私は、そこに費やされた時間や懸けられた想いが何よりも尊いものだと感じているし、いとおしく思います。

私の大好きなアイドルたちが声優さんにもこんなに愛されているんだなと、大切にされているんだなと感じられる、ライブという空間がいっとう好きです。

 

今回のRe:valeの単独は、そういう想いにあふれた時間でした。

あの時間の一部になれたことを心から幸せに思います。

 

 

最後に、このライブが何事もなく、2日間無事に開催されて本当に良かったです。

オプナナの時と比べると、時勢が落ち着いていた部分もあり、今回はあまり心配していない部分はありましたが、キャストのお二人が言ってたように、何もないうちに早くやってしまいたい!できるうちにやりたい!という焦りは最もなことだっただろうなと改めて感じました。

中止になるかも、延期になるかも、と思いながらライブの準備を進めるのは負担だったろうと思うし、抗原検査をする度に不安な気持ちになられたと思います。

出演者・スタッフ、関係者の大勢の方、たくさんの努力があって、あの素晴らしい時間が作られていたことに感謝して、楽しかった!という想いを噛みしめたいと思います。

 

ŹOOĻ単独も期待値爆上げで楽しみです。

マロウブルーと君

いつの間にか夜明けは始まっていた

マロウブルーの美しいグラデーション

こんなに美しい歌い出しがあっていいのか。

 

IDOLiSH7の新曲「マロウブルー」がリリースされました。

め~っちゃ前向きで未来を感じさせる歌なのに、どうしてこう胸が切なくなるのか。どうしてこうも涙腺に来るのか。

5部の「当り前じゃない日々を、駆けていく。」という天才キャッチコピーとの親和性が高すぎる。

 

この曲がIDOLiSH7の未来を指し示してるのか、メンバー同士の関係性を表しているのか、5部の内容を暗示しているのかなどなどたくさんの解釈があると思うけど、私は「アイドルとファンの歌かも」と思ったので、文章に残しておきたいなと思います。

※以下、ぜんぶ個人の解釈と妄想です!

※引用歌詞は曲どおりの順番ではありません


 

 

まず「マロウブルー」というのは、ブルーマロウ(ウスベニアオイ)というお花から作られるハーブティで、温度変化によって青色から紫色に変化し、さらにレモンなどを浮かべるとピンク色になるそう。

MEZZO”カラーになるお茶!という印象しか持ってなかったんですけど、色の変化が夜明けの空の色に似ているということで「夜明けのハーブティ」とも呼ばれてるそうなんだけど、最初にその呼び方した人のセンスが美しすぎない?

 

紛らわしいので、下記以降は「マロウブルー」という曲自体のことを指すときは(曲)とつけるようにするので、何もついてない「マロウブルー」はハーブティーのことだと思ってください。

 

私は「マロウブルー(曲)」を聞いて、

マロウブルー→アイドル

君→ファン

のことなのかなと思いました。

 

この曲のテーマは「変化」だと思うんだけど、マロウブルーが変化するハーブティーであることから、「変わっていくアイドル」=「変わらずアイドルでいるために変化を恐れずに常に前進していくアイドル」なのかなと思った。

 

でも、多分変わるのってアイドルだけじゃないんだよね。

 

推してるジャンルがいっぱいあればあるほど、ジャンルの中に優先順位ってあるし、私自身もアイドリッシュセブンが一番好きだけど、四六時中アイドリッシュセブンのことを考えているかといえばそうではない。

アイドリッシュセブンのことが大好きで、この先も一生応援していきたいと思っているけど、それは今、ゲームを楽しめるだけの精神的余裕と経済的な余裕(オタク的に言うとないですが)があって、展開に満足しているからだと思う。

熱量が維持できなくなったり、他ジャンルの方が好きになっちゃったり、展開にもやもやしちゃったり、単純に体調崩したり家のことが大変でそれどころじゃなくなったり、些細なきっかけで「〇〇のオタク」としての自分が死ぬ瞬間ってあると思っている。

 

じゃあそのとき、残されたアイドルってどうなるんだろう。

 

「次のライブも来るね!」「一生ついていくね!」って言ってくれたファンが今も応援しているかどうかなんて彼らには確かめる術はないし、ファンだってアイドルに対して誠実でいようって思ってるかなんてわからない。

そう思うと、アイドルは、会いに来てもらうしかないし、待つことしかできないんだよね。

オタクをやっていて、推しの引退とか卒業とかスキャンダルとか活動休止とかネガティブなお別れに怯えるばっかりで、いざ自分の身にそれが降り注ぐと勝手だとか不誠実だとか思いたくなるけど、アイドルも何万何億の出会いと別れを繰り返してあのキラキラしたステージに立ってるんだな。

そうして

願わせてね また会えること

新しい僕らへ 変わってく

という歌詞を反芻すると、アイドルは「君」にまたここに来てほしいと願うことしかできないんだなと改めて突きつけられる感じがするし、一生懸命やってても離れていく人はいるんだよね。

 

サヨナラと出会いのマリアージュ

そっと香りたつ切なさ

サヨナラと出会いのマリアージュってアイドルそのものじゃん。

人って誰もが出会いがあれば別れもあるけど、アイドルの場合は出会いも別れもわからないうちに始まって終わってるだろうし、それでもファンを信じてステージに立ってくれたり、大きな決断をして発表をしてくれることってすごいことだなとおもう。

 

そう考えると

こころのなかを見透かす音色

この歌詞はライブ中(「セレナーデ」の意味は小夜曲=恋人のために窓下で演奏する音楽、情景ということなので、アイドルがファンのために歌ってくれる場=ライブかな)に本当に自分のことを好きでいてくれてる?と言われているようでドキッとするし、

So I just みつめていたよ
ひとりじめしたくてさ

この歌詞は自分のことだけを見ていてほしい、ここにいてほしいって意味にも思える。

 

君だけには ほんとのことを言いたいのに
渡せなかった花束だけが

アイドルを見てて、言いたいけど言えないんだろうなと思うこといっぱいあって。アイドルとしてのプロモーションや自分の出自、プライベートのエピソードとか、水面下で何かきな臭いことが起きた時の弁明とか。

誤解されたまま応援されたり、されなくなったり、喜んでほしくて用意したものが喜んでもらえなかったり、ほんとうはこうなんだよって言いたくて、わかってほしくて、苦しく思う瞬間もいっぱいあると思う。

本当はそんな意味で言ったわけじゃないのに、ファンの解釈で美談になったり、逆に蔑ろにされたり、そういうこともあると思う。

 

それでもそんな姿おくびにも出さずに笑ってステージに立つアイドルはすごい。

 

 

お気に入りと君はにこり微笑んでは
ワイルドベリーの模様をなぞっていた

ここに出てくる”お気に入り”はマロウブルーのことだと解釈。

マロウブルーをワイルドベリーの模様の付いたティーカップに入れて飲んでいるということだと思います。

 

「ワイルドベリー(ワイルドストロベリー)」の花言葉「尊重と愛情」「幸福な家庭」「無邪気」だったんだけど、

何度も この場所で 無邪気な夢をおもいだして

じゃん!!!になった。

「尊重と愛情」「幸福な家庭」も7人で寮生活をするIDOLiSH7にリンクしてくる。すごい…。

ワイルドベリーだけだと、ワイルドブルーベリーもあるっぽかったけど、おそらくウェ〇ジウッドのティーカップを想定してるんじゃないかなという気がしたので、ストロベリーのほうを参考にしました(ググるとこのティーカップだとしか考えられなくなる)。あとワイルドストロベリーは赤い実がつくと「願いが叶う」といわれてるみたいです(鷹匡と一織はステイ)。

 

”この場所”ってマロウブルーを飲んだ場所ということかなと思うけど、ライブ会場とかアイドルと出会える場所で夢みたいな時間を過ごしたことを忘れないでいてということ。何度も思い出すくらいずっと好きでいてほしいってことかな。

All I want さがしていたよ
永遠が欲しくてさ

アイドルに永遠がほしくてさがしてるとか歌わせるな!永遠について考えだすとこのブログの分量がさらにとんでもないことになるので割愛します。歌詞割り…。

今でも この場所で
無邪気な夢を見ていたくて

そして2番のサビ前の対になる歌詞が、ちゃんとアイドル自身も夢を見ていたいんだって分かる構図なのすっごく良い。ファンに夢を与える立場のアイドルだって夢を見ていたいんだ…。涙

 

 

そして、この「マロウブルー」は、IDOLiSH7の全員が出演するドラマ「オーベルジュ La Plage(直訳は浜辺のレストラン)」の主題歌ということもあって、ワイルドベリー然り食べ物(主にお菓子)の名前がちりばめられてる。

なつかしいくらい甘過ぎるコンフィチュール

黄昏に似たほろ苦いオレンジピール

「コンフィチュール」は、果物を砂糖と一緒に煮詰めて作ったもので、「オレンジピール」は、オレンジの皮を砂糖漬けしたもの。

砂糖漬けにするのって、保存期間を延ばすためだと思うんだけど、これも”永遠が欲しくてさ”につながってきそうで怖いから考えるのをやめます…。

蛇足だけど、オレンジピールって出てくるから黄昏はオレンジなんだろうけど、調べていたら黄昏の中にも紫色の空があって、マロウブルーが変化した紫色もこれ近い色かもと思いました。

 

やさしいかぜ いたずらな一瞬でさえ
そっとさしこむ陽射しに愛されて

ちなみにここは仕事でも人間関係でも、運が味方したみたいな意味に解釈しました。言葉選びがうまい〜…

 

 

アイドルの変化、成長として喜んで受け入れたい気持ちもあるし、ずっとこのままでいてほしいという気持ちもある。変わることを選んでほしくないし、楽しいとわかっている素晴らしいものは手放してほしくない。

夕暮れの公園で5時のチャイムが鳴ってもまだおうちに帰りたくない駄々っ子みたいに、ライブ会場で「次の曲が最後です!」と言われたときに「ええ~!」と声を上げてしまうみたいに、大切な楽しい時間は終わってほしくない。


今までのIDOLiSH7は歩けなくて立ち止まってたら手を差し伸べて隣を歩いてくれるような、そんな安心感とみんなで一緒に背中を押してくれるようなパワフルさ溢れる楽曲が多かったと思う。

ここ数年はすっかり成熟した雰囲気漂わせてきてて本編軸ではまだ2年とかしか経ってないんじゃないですっけ!?になる。

あぁ 世界は音もなく
色を変えていく 今日もあしたもきっと
あぁ 僕らは未来へ行かなくちゃ
弱気にはもうサヨナラ
ふりむかない

この一番グサグサ来る歌詞(大好き)を見てても、「未来に進むためにいつまでも同じ場所にはいられない」「置いていくものがあるとしても変わらなきゃ」って言ってるように思える。

"未来へ行かなくちゃ"、"ふりむかない"っていう歌詞、言葉の意味はわかるけど「置いてかないで…」ってさみしい気持ちになる。「一緒に行こうよ」「つれていく」って言ってよ!永遠になろうよ(鷹匡!)って駄々こねたくなる。

正直今までのIDOLiSH7っぽくないかもしれない。彼らは私たちよりも先に進もうとしてるから。


前に進もうとするとき、変わらなきゃ進めないこともあることはわかってるけど。

素直に大喜びできる人もいれば、それを受け入れられない、変化についていけない人もいる。

人間はどんどん変わっていく。同じ人でも、いろんなものに影響を受けて、言動や趣味嗜好、ファッション、センス、社会の価値観、数年前と同じ思考でいるのって難しい。

変化してることに気づかないまま変わっていくものもいっぱいあるから、”世界は音もなく色を変えていく”ってまさにその通りだなって思った。

二次元アイドルは変わらずにいれる唯一のアイドルという概念かもしれないけど、アイドリッシュセブンのアイドルたちはいろんなことを乗り越えてどんどん成長していく。

アイドリッシュセブンがこんなに魅力的なのはやっぱりそこなんだろうなと思うと、「アイドルの創出」とかいうとんでもないことをコンセプトに掲げてるこのコンテンツ、やろうとしてることがやっぱすげえよってなる。

傷つくのも苦手だし変化を受け入れるのが苦手だから、2次元アイドル推してるところもあるのにとんでもないコンテンツに手を出してしまったぜ…といつも思う。

苦しいししんどいし2次元アイドルとは…?になるけど、アイドルを生かすことに全力で、アイドルの体温を感じられるこのコンテンツのことが大好きだ。

 

星空と祈りのマリアージュ
もっと頬寄せて誓って
忘れないと 信じていいと
瞳には違う色 光っても

そしてここの歌詞。

ここはファンからアイドルへの祈りでもあるし、アイドルからファンへの願いでもあるように思った。

ファンからアイドルに「忘れないで」「信じて」それは出会えてよかったなのかもしれないし、幸せだったなのかもしれないし、ここにいたよなのかもしれない。

 アイドルからファンへ「忘れないで」「信じて」それはありがとうかもしれないし、これからもよろしくなのかもしれない。

変化を"瞳に違う色 光っても"で表現するの日本語がうますぎる。何食べたらこんな歌詞が出てくるの?


なんにせよここの歌詞本当に言葉選びが巧みで大好き。サビで転調する構成も相まってほんとうに"あぁ〜"から"光っても"の下りがドラマチックで涙が出る。

何度でも声に出して読みたい。

これまでずっと比較的柔らかくて丸い言葉が使われていて、”みつめていたよ”とか”おもいだして”とか”さがしていたよ”とか開いた言葉遣いだったのに、”誓って”っていう強制力の高い言葉がここで来るものすごくいい。

オタクは推しという存在に人生全ベットしてるからね。


IDOLiSH7に変わらないでいて欲しい。ずっと7人で暮らしててほしいし、みんな仲良しでいてほしい。家族みたいにお互いの痛みを分け合ってくだらないことで笑っていて欲しい。

でも、つらかったこと、苦しかったこと、いろんな想いで乗り越えてきた先に光を見てほしい。

―そろそろさ未来じゃなくて、今日に夢中になって!

自分のことに目を向けて、誰かの為じゃなくて自分の人生を生きてみてもほしいんだよね。

変わらないでいるために変わろうとする彼らを見るのがこわいし、たのしみ。

私も日々いろんなものを見て知って経験して、変わっていくけれど、瞳に映る色が変わっても変わらず彼らのことを愛していきたいな。


とりとめがなくなってしまったので終わります。

ライブで披露される日を夢見て、今週の5部に備えます。

 

マロウブルーのMVを作ってほしいです!!!!!!!!!!!!

 

 

オプナナを終えて

IDOLiSH7 LIVE BEYOND “Op.7“、開催おめでとうございました!もう終わってから1週間経ってしまったなんて信じられない。ほんまかいな。

毎日アーカイブを見ながら、毎日「楽しかったな〜!」「幸せだったな〜!」という気持ちを噛み締めています。

今の私のことを覚えていたいので、今年も文章を残します。

 

いろんな不安があるライブだったので、まず映像が流れ出して、「このライブ本当にやるんだ」「始まるんだ」というのがわかった瞬間に涙が出てきました。

卵の殻がパキッと割れるような音から始まるOvertureの映像が本当にかっこよくて、白い煙の中からぼんやり現れるシルエットがIDOLiSH7の7人すぎて。ディスカバーのMV通りの真っ白な衣装が美しくて、妖精かと思った。死ぬ前に見た夢?

アイナナライブといえば(?)「いっぱい衣装作っちゃいました!」が今年もあってよかった。年々気合いの入りようが増していくのがすごい。愛をいっぱい込めて作ってもらえることが幸せです。

さぞかし時間をかけて作られてるんだろうなと思ったら、白井さんが1回目のフィッティングが12月くらいで2回目のフィッティングがライブの1〜2週間とか言ってて、また短期間で超絶クオリティの衣装作ってら…!?になっちゃった…。

ARの演出。

VALIANTのときもすごかったけど、それはオンラインライブならではのものだと思っていたので、有観客の今回でもやってくれるとは思いませんでした。現地の人だけが見られる景色と、ライビュ・配信の人だけが見られる景色を作ってくれたこと。誰も置いていかないような心配りが感じられて本当に嬉しかったです。

衣装替えの間の生演奏や演出もアイドリッシュセブンをよくわかってるアイドリッシュセブンのことが大好きな人達が考えたんだろうな…という感じがしてよかった。

舞台の構成も、MCもセットリストの作り方も、有観客という判断も、TRIGGERの単独ライブVALIANTとはまた全然違うライブだったと思います。

色々抱えていた不安が全部吹き飛ぶような、「楽しい!」「幸せ!」「好きでよかった!」のオンパレードでパフォーマンスも演出もセトリも本当に素晴らしくて、愛の溢れるステージでした。

 

今回のライブは初めての7人だけの単独ライブ。

人気声優7人も集めてソロ曲なしで1ユニット単独ライブができるコンテンツ他にないのでは?忙しい方々を集めてユニット曲だけで勝負して下さることが本当にかっこいい。痺れる。

キャストから「2週間前からリハしていた」という発言がありました。「人生で一番リハの日程を組んだ」「やっと7人揃った」という発言も。

私はアイナナが大好きだけど、流石に日替わり入れて20曲以上の楽曲を歌詞を見ずに歌える自信はありません。なおかつ7人のうちの自分のパート分け、立ち位置、ダンスを頭に入れながら、ファンサをして、キャラクターとしての立ち回りをする。約2時間半のライブの中で3回衣装替え(しかも速着替え)をして、休憩はぼぼなし。

前回のライブは2019年。7人で歌うのも久しぶりだったと思います。7人いるから立ち位置も歌詞わりも7つの選択肢があるわけだし。

ソロ曲を挟まずすべてユニット曲なので、ガッツリ休憩できる時間はほぼなくて、ずっと歌いっぱなし。

レッスンもリハも7人で合わせられなかったのは大変だったと思う。後ろにダンスMVも流れるし、プレッシャーもある中、当たり前みたいにナナライで踊った曲を踊って、新曲の振入れしてて、ああそれは本当に大変だよ。

もちろんこの2年半の間にアニメやゲームの収録はあっただろうけど、今までもずっとIDOLiSH7でライブやってましたけど?みたいな声の混ざり合い。

台本があるみたいなちゃんとIDOLiSH7のMCのぐちゃぐちゃ感で、すごい。全員がTRIGGERみたいにキャラクターでMCしているわけじゃないのに、声優さんとキャラクターが混じり溶け合って、「IDOLiSH7がいる」という感覚につながっていくのが不思議だった。

髪型、爪先、小物、立ち方、発言、いろんな部分から、アイドルを大切にしてくれているのが感じられて嬉しかった。食事制限をして、ビジュアルまで寄せて、色んな準備をして大切な時間をこの日のために使ってくれたのが嬉しかった。美味しいものいっぱい食べてください。

大好きなアイドル達をステージに連れてきてくれてありがとう。

あの7人じゃなきゃできなかったと思う。やってくれなかったと思う。

ありがとうございました。

 

そして、今回のライブの開催について、それぞれの住む場所、職業、環境、周囲の人の状況、価値観によって様々な意見があり、そのどれもが湧いて然るべき感情だと思います。

コロナ禍になって、ワクチン接種が進んで、ようやく収束したかと思われた矢先のオミクロン株の流行。

重症化しにくいと言われているために、今回の第6波についての行動制限の捉え方も感染症対策の程度も人それぞれだと感じています。

 

前回のブログで現地チケットを諦めた話をしましたが、私は地方に住んでおり、コロナ禍になってから、ライブにもイベントにも現地には行けていません。

11月〜12月のコロナが落ち着いた状況を見てチケットを申し込むときに、久々に現地に行って、あの素晴らしい光景を生で感じられるかも、あの空気を胸に入れて持ち帰ることができるかも、そんな淡い期待を抱いてしまった。1st2ndの時はほぼ自分で当てられなかったチケットが当たって、もしかして本当に行けてしまうかもしれない、私の一生の思い出をまたひとつ増やすことができるかもしれない。そんなワクワクがありました。

 

でも、感染力の強いオミクロン株が流行し出して、職場から「不要不急の外出は自粛するように」と言われて、自分で当たったチケットを手放して、キャンセルできない飛行機代を無にした。

本当に苦しかった。

コロナ禍の中、何よりも大変な思いをしているはずの運営やスタッフやキャストが命を懸けて素敵なものを作り上げようと、私たちにこの世界で一番欲しかったものをくれようとしているのに、チケットだってあるし飛行機だって飛ぶのにそれに「行かない」という選択を自分からしようとしていることが辛かった。

 

何より大切にしてきた大好きなものを「不要不急」と自分で切り捨てているようで。自分の体の一部をナイフで切り刻んで捨てようとしているみたいで。

 

自己肯定がうまくできずに苦しみもがいていた中で、アイドリッシュセブンに出会って、好きなものを好きだって言えるようになった。アイドリッシュセブンを好きでいるときだけは、自分が好きになれた。ずっと親とうまくやれなかった自分を客観的に見れるようになった。呼吸するのが楽になった。生きてていいと思えた。

アイドリッシュセブンは、私が一番、私の人生よりも大切にしてきた、大好きなものです。

私にとってのアイドリッシュセブンは、「不要」で「不急」なんかじゃない。

それを自分の心が裏切っているようで苦しかった。

 

だから、阿部さんと小野さんのお言葉がとても嬉しかったです。

あの言葉たちは、アイドリッシュセブンが好きで、今回のライブのためにいっぱい悩んで悩んで、選択をした人たちに寄り添うためにかけてくださった言葉だと思いました。辛かったね、傷ついて苦しんでいた人がいると知ってるよと言われているようで、涙が止まらなかった。

いろんな方がいて、いろんな考え方があって、言葉ひとつに様々なことを感じる方がいらっしゃると思います。私も違う立場にいたら、その言葉を真っ直ぐ受け取れなかったかもしれない。

でも、コロナ禍になった後のエンタメ業界のことを知っているから、自分の仕事が「不要不急」なのか?真っ先に自粛をしなければならないのか?一番苦しんできただろう方々の言葉だと知っているから、私は嬉しいと、ライブが開催されてよかったなと、心から思いました。

 

今回のライブにおいて、運営スタッフの方々とキャストの方々は、感染症対策についても非常に負担を抱えておられたと思います。

2年もの間、人類を苦しめているこの感染症は、気をつけていても、感染症対策をしっかりしていてもなってしまう時はなってしまうものだと思っています。

誰が悪いとか、何がいけないとか、原因のあること、対策できることばかりではない。自分がならなければ大丈夫ということでもないし、今日の結果が陰性でも明日はわからない。

1人でも感染していたら、7人揃ったライブで見せてもらったあの夢みたいな景色はなかったかもしれない。

 もちろんそのような事態にならないように、様々な方々が心血注いで作り上げてくれたのが、あの景色だったのだと思います。

そう思うと、キャストの方々がステージ上で見せてくれた笑顔と何度も何度も繰り返された「ありがとう」「楽しい」という言葉は、幾重にも積み重なった奇跡があったからだと思える。

 

スタッフやキャストの皆さんは、アイドリッシュセブンの仕事だけされてるわけではありません。他の仕事だってあって、人と接触しないのは相当難しいと思う。

ステージに立つ方が7人いて、7人に関わる人はもっといて、運営やスタッフ、事務所、ご家族に関わる人はもっといる。

PCR検査や抗原検査をするたびに、不安になったと思います。「中止になるかも」「延期になるかも」「無観客になるかも」という状況の中でレッスンやリハをして、モチベーションを保つのは難しいことだったと思います。

きっとそれは今回のライブだけではなくて。ステージに立たれる方とそれを作り上げる方々の心理的負担を考えると、本当にとてつもない想いの上にこの時間が作られているんだなということを改めて感じます。

屋外ですらマスクを外すのを躊躇う中で、リスクを背負い、物凄い覚悟と共にステージに立ってくださったキャストの方々のことを考えると、開催されてよかったと言っていいのかと思うこともある。

 

でも、だからこそありがとうと言いたい。

ステージに立ってくれてありがとう。

7人の大好きなアイドルたちに会わせてくれてありがとう。

大好きだよと伝える場所をくれてありがとう。

辛くて苦しいこともたくさんあっただろうに、そんな姿微塵も見せずに「楽しかった」「ありがとう」って幸せそうに笑ってくれてありがとう。

救われました。

正直、ライブが終わってからTwitterのトレンドに声優さんのお名前があるたびにヒュッとなります。今日も大丈夫、今日も大丈夫。

完全に「無事に」開催されてよかったと安心できるまではもう少し時間がいるのかもしれないです。

 

最後の挨拶で、小野賢章さんがこれまでもライブが計画されていたことを教えてくださいました。

やっぱり、この2年の間に何度も何度も有観客でライブをやろうとしてたんだなと思った。

その事実すら公表せず、私たちの知らないところでひっそりと死んでいったライブがいくつあったんだろう。運営とキャストの中だけで埋葬された、生まれることができなかったライブがいくつあったんだろう。

きっとその分、私たちは笑えていました。

「ライブできるのかな」「無観客になるかも」「行っていいのかな」という不安や、ライブが中止になって、延期になって、「悔しい」「悲しい」そんな思いをしなくてよかった。

優しい運営はそれをさせてくれなかった。

アイナナに限らずですが、コロナ禍においての運営は、キャストは2年間、こんな思いをし続けてきたんだなと思うと、言葉になりません。

 

だから、小野さんが「IDOLiSH7の居場所はここだったんだ」って言ってくれて嬉しかった。

自分たちも大変なのに「明日もいいことがありますように!」って私たちの幸せを願ってくれてありがとう。

光の中で笑う7人の姿は、たった2日間で胸いっぱいの希望を与えてくれたアイドルでした。

涙が出るくらい美しい、たくさんのペンライトの光の海を見せてあげられて、よかった。

 

今年は最初で最後の7周年。

5部もある、アニメもある、グループ記念日には歌唱もある、8月にはイベントも。きっとまだ言われてないいろんなサプライズが用意されていることと思います。

未来に希望が持てない世の中だけど、「雨が上がったあとは虹が架かるから」という言葉を信じて、アイドリッシュセブンについていきたいと思えた、そんな2日間でした。

また生きててよかったなって思えたな。

もうちょっと生きてみようって思えたな。

最高をありがとうございました。

 

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地方住みのオタクとコロナとオプナナ

ついにIDOLiSH7 LIVE BEYOND “Op.7”の開催まで残り5日ほどとなりました。

新型コロナウイルスの影響等もあり、無事に開催されるのか、有観客なのか、不安が残る中で今思っていることを残しておきたくて、ブログを書きます。

 

 

私は、今回のライブに現地参加する予定でいましたが、地方に住んでいることもあり、仕事柄感染リスクの高まる場所には行くなというお触れが出されたこともあり、泣く泣くチケットをリセールに出しました。

 

正直め〜っちゃ悔しいし、開催があと1ヶ月早かったら…とつい考えてしまう。

憎い、コロナが憎い。

1st2ndの時は息をしてなかった自名義が久々のチケット戦争でやっと勤めを果たしてくれたのに、自分からそれをただの無に帰してしまったことが、悲しい。

元気がなくなると、ついつい現地を楽しみにしている人たちを見て、「どうして私は」って暗い考えに支配されそうになるし、止まらない感染者数の増加を眺めながら、いっそのこと無観客なら「こんな思いしなくて済むのに」「関東に住んでいる人たちを憎まなくて済むのに」って考えそうになる。

自分で決めてチケットを手放したはずなのに。

 

2ndの衣装展とオケナナに遠征をしようと思っていた矢先にコロナが発生して、その時も泣きながらチケットと飛行機を無にして、それから一度も現場に行けていなくて。

思い返せば、5thの時は初めから現地を諦めていたし、その後に開催されたVALIANTは、最初から無観客で、オンラインで、事前収録だったので、感染リスクや中止・延期を思い悩まなくてよかった。それは前向きに捉えると幸せなことでした。

 

そして、ようやくワクチン接種が進んで、少し希望が見えてきたかもしれないというタイミングのオプナナで、行きたいという気持ちが爆発しちゃった。

それまで我慢できていたこと、仕方ないと思っていたことがそう思えなくなってしまったのかなと思う。

 

チケットを取る時にもこのような事態になることは何度も何度も想定し、それでも、お金はどうでもいいから、「行ける可能性が少しでもあるなら」と抽選に申し込みました。

 

これまでのナナライは幸せなことに1stも2ndも両日現地参加しましたが、その時にも自力で全てのチケットを入手できず、友人の厚意に助けられ、素晴らしい体験をさせてもらいました。

特に2ndは遠征での参加だったので、チケットがあって、飛行機が無事に飛び、会場にたどり着くことができて、天候にも恵まれ(2日目は若干雨は降ってましたが)、なんのトラブルもなく、私も演者も元気で、ただただ楽しみという気持ちだけで開演を待っていたあの時間が奇跡みたいに幸せで、嬉しくて、開演前から泣いていました。

あの瞬間のために生きていたんだなって思った。

生きててよかったって思いました。

あの時の「幸せ」という気持ちは、今でも私の中の一番の宝物です。

 

 

感染者増のタイミングがうまく逸れて、もうライブを何回もやっているコンテンツを知ってるし、それに参加して、楽しそうにしている人をたくさん見てる。

オタクするのに向いていない土地に住んでることは最初から分かってたはずなのに、こんな世になると夢にも思ってなかったから、損だな〜って改めて突きつけられるし、打ちのめされる。

でも、それは都会に住めばいいよねという話で、私はそれを選んでいないだけなので、そこについてネチネチ考えるつもりはないです。

隣の芝生がどこまでも青い。

 

私は現地に行かないことを選んだので、ある意味で現地に行くか・行かないかという問いからは解放されちゃったけど、きっと行こうとしてる方もただハッピー!なわけではなくて、今も毎日悩んで、苦しんで、どうしようと眠れぬ夜を過ごしている人もたくさんいらっしゃることと思います。

自分だけの問題ではないし、家族やコンテンツの何かを勝手に背負わなければならなくなるかもしれない。

そう思うと開催されることが正しいのか、と思う気持ちも、それを誰かに言いたくなる気持ちも、理解できる。

 

 

今回のライブに際して、チケットを取らないことを選んだ人、チケットを取ったけど行かないことを選んだ人、行くことを選んだ人、今から選ぼうとしている人。

いろんな状況の人がいて、いろんな考え方があって。

どの想いも湧いて然るべきで、どの想いも尊重されるべきだと思っています。

無いものを得ている他人に対して、その是非を判断する公式に対して、攻撃的な気持ちになってしまうこと、どうして自分だけと思ってしまうこともある。

マイナスな意見を目にして落ち込むこともいっぱいある。

自分の背中にナイフを突きつけられたようなヒヤッとする言葉を見つけて、泣きたくなることもある。

 

 

私が、今、心から思っていることは、本当に無事に、どうか無事に、開催されてほしい。

だたそれだけです。

 

このライブのために途方もない時間を使い、こんなとんでもない世の中で、私たちよりも大変な影響を受けているかもしれない人たちが、私たちにアイドルを会わせてあげようと苦心してくださっている。

 

ライブに関わっている目に見えない多くの方たちが、それに費やされた果てしない時間や努力や労力が、どうか、どうか報われてほしい。

 

ちゃんとメンバー全員揃えてライブをしてくれる優しい運営。

コロナ禍になって、アイナナの運営が計画していたイベントがいくつ世に発表されたのかわかりません。

きっともっといろんなことをやりたかったんだと思う。

アイナナがこの2年でやれたイベントは他のコンテンツと比べてもかなり少ないと思います。

それは、慎重で誰よりもユーザー思いな運営らしいし、ポジティブに考えればその分、毎回コロナの状況と睨めっこで頭抱えなくて済んだのかも。

 

きっと運営が一番悔しい思いをしてきたんじゃないかと思う。

それでも毎日、私たちの生活に寄り添う展開を作り続けてくれてありがとう。

エンターテインメントを提供する側としての自負を持って、制限がある中でいろんなサプライズを計画してくれてありがとう。

どんな判断がされたとしても、信じています。

 

いろんな事情がある中、全力で応えてくれる素晴らしいキャスト様。

ライブは運営やユーザーがやりたい!っていうだけじゃ無理で。

ご家族やお子さんがいる方もいて、感染リスクのある中、ライブに参加してくださることがどれだけありがたいか。

本調子じゃない方もいて、それなのに、7人揃った姿を見せてくれようとしている。

いくつも抱えているコンテンツの中の1つであるのに、毎回まるでアイナナが一番大事なんだって言ってくれるように心血注いでパフォーマンスしようとしてくれることが、本当に嬉しくて、幸せです。

また、新しいIDOLiSH7の形が見られることを楽しみにしています。

 

 

開催について、感染症対策について、感染者が発生した場合について、その他のトラブルについて、ものすごくいろんなことが慎重に協議されていると思います。

本当にありがたいことに、現地に行けなくてもライビュで、配信でライブを見ることができま

す。

同じ空気は吸えないけど、ちゃんと安全にアイドルに会える場所を用意してもらってる。

現地に行けなくとも、同じ時間を共有して、笑い合って、「大好きだよ」「ありがとう」を伝えられる場所がちゃんとある。

 

だから、その時間までもどうか奪われないように。

 

参加される方はコロナももちろんですが、様々なトラブルが起こりうる可能性もありますので、十分に気をつけて、目一杯楽しんでいただきたいと思います。

そして、あの場所でしか見れなかった景色をたくさん伝えてください。

 

私も、Opusを聴きながら、毎日まだ見ぬ夢の景色を思い描いては、頬を緩めています。

生きている理由を再確認できる時間を過ごせることが本当に楽しみです。

 

ライブが終わるまで、どのような状況になるか全くわかりませんが、毎日、ただ祈っています。

VALIANTを終えて

「TRIGGER LIVE CROSS "VALIANT"」開催おめでとうございました!!余韻…。編集終わってるはずだし、明日円盤出しませんか?ダメ?

 

アイドリッシュセブンというコンテンツの中で初のユニット単独ライブということで、始まるまでは何がどうなるのか全く予想ができず不安な気持ちもありました。

でも、信じて待っていて本当に良かったなと思うような素晴らしいクオリティのものを見せつけられて、痺れた!

好きで良かった、大好きだよと叫ぶ時間を用意してくれたことが嬉しかったし、アイナナのエンターテインメントが人を生かすことをよく理解しているところが好きです。

 

本当に素敵な時間をありがとうございました。

嬉しい!楽しい!大好き!幸せ!という気持ちをずっと覚えていたいので今年もブログを書かせてもらいます。

 

まず、このVALIANTというライブは、初めから無観客で事前収録のオンライン配信という形式でした。ナナライでの熱狂や地響きのような歓声を現地で生で体験している身にとっては、やっぱりオンラインは寂しい。生がいいに決まっているんだけど、でも、私はこの選択をしてくれたことがすごく嬉しかったです。

 

私は、ナナライ1stがあった頃は関東にいたのでよかったんですが、2ndあたりから地方に住み始めて、遠征すればいいやと思っていたことが、このコロナ禍で許されなくなってしまいました。アイナナの現場には出来うる限りの努力をして参加をしたいというモチベーションで生きていたので、現地に応募することさえも許されないというのはすごく悲しくて。

オケナナの大阪公演は久々の現地で、遠征を楽しみにしていたんだけど、ちょうどコロナが流行しだした頃で泣く泣く断念。チケットが用意されていて、自分も元気で、飛行機だってちゃんと飛ぶのに、その場に行けないというのが悔しくて、悲しくてたまらなかった。他のコンテンツも次々と中止、延期が決まっていく。オケナナは現地がなくなっても配信してくれて救われたし、急な対応だったのにも関わらず色々なリスクを背負ってまで「配信での開催」という選択をしてくれたことに感謝しています。

 

そんなこんなで約2年現場に行けないまま今になってしまいました。

正直、3月にライブの開催を聞いたときは、ライブが嬉しかったけど、有観客で開催を目指していても途中で中止や延期になったり、関係者にコロナが出たり、そういう悲しい想いをしたくはないなという気持ちでいっぱいでした。

コロナ禍になって、予定していたイベントが中止や延期になったりしたときに、関係者やキャストの皆さんが謝罪されることが本当に悲しくて。だって誰も悪くないんですよ。一生懸命、私たちを喜ばせるために準備をしてきて、誠心誠意誠実に対応してくれて、仕方のないことなのに、期待に答えられなかったことに頭を下げてくれることが、苦しくて。

 

だから、最初から無観客でオンライン配信のみで、という選択をしてくれたのは、いろんな意見があると思うけど、私はすごく嬉しかった!!これでチケット戦争に参加することもできずに現地で個別ファンサもらった人のツイートを妬ましく思いながらいいねしなくて済む。

事前収録なら、その時の政府の方針にも左右されないし、キャストが当日コロナになったとしても、地震で会場が破壊されても、大雨で電車が止まったとしても、ほぼ見れる!

アーカイブもあると明言されていたので万が一当日に私が気絶したとしても見れる!

やった~~~!ありがとうアイドリッシュセブン

公式のそういうところが私は一生好きです。

 

 

TRIGGERのキャストは1stライブの時から公言しているように、ライブのレッスンの様子は匂わせない人たちなんですよね。

ナナライ1stの時はライブの2か月前くらいからMEZZO”がレッスン写真をあげたりしていて、雰囲気を感じ取ったりできたけど、今回は初の単独だし、そもそもLIVEと言ってるけど何曲歌う!?MCある?!事前収録だから編集の力でやりたい放題じゃん!といい意味での不安と期待を募らせていました。

アルバムのVALIANTが最高すぎて泣いたり、直前に公開されたキャストインタビューのキャストの愛に泣いたり、REUNIONの時から各ユニット単独が計画されていたことを知って大歓喜したり、情緒めちゃめちゃなまま当日に。

 

いざライブが始まったら予想していたものの遥か上を飛び越えたものを提供されて、混乱、放心。

画面に収まった1秒1秒全てに気合と愛を感じて、嬉しかった。

これを見せたかったんだ!どうだ!というパフォーマンスはもちろん、セトリ演出衣装全てに2年分の思いが詰まっているのがひしひしと伝わってきて、涙が出ました。

 

嬉しかったことはいっぱいあるんだけど、なにより嬉しかったのは、MCがキャラクターだったこと。

あの場で九条天、八乙女楽、十龍之介というアイドルが生きた言葉を紡いでくれたのがとても嬉しかった。事前収録とは言え、お芝居をしながらMCをするというのは非常に緊張感があることだと思う。噛めないし。

ナナライのときから、アイナナのキャストの人たちは息をするように誰に指示されたわけでもなく自然とキャラでMCをしてくれる人が多かったけど、今回のTRIGGERは意識的にそれをやってくれていて、「アイナナの声優のライブ」ではなく、「TRIGGERのライブ」にしてくれたその心意気が嬉しかったです。

 

それに対する客席の歓声。1曲おわるごと、MCの合間、細かいタイミングで歓声を入れてくれていたのも気遣いだなあとまた好感を持ちました。

オンラインで配信を見る機会が増えて、どうしてもキャストの呼びかけに「シーン」という間ができてしまうのが寂しかったけど、今回はそれがないように、違和感がないように作られていて良かった。

収録したときは、呼びかけたあとにもちろん返ってくる声はないわけで、きっとキャストはモチベーションの維持がすごく大変だったのではないかと思うけど、MCでもそんなこと微塵も感じさせないような優しい時間を演出してくれてありがとうございます。

 

ペンライトも「笑ってしまう」とか「トンチキ」とか言われていたけど、私はあまりそういうことは思わなくて。

有観客であるときの強みってもちろん歓声とか拍手とか一体感みたいなものも大きいけど、客席のペンライトも舞台装置の一つで、お客さんが入って初めてライブが完成すると思っています。特にアイナナのライブは、他のコンテンツと比べてもかなりペンライトの統一感がすごくて、立派な演出の一部になっていると感じていて。

今回は、無観客で、アイドルたちにそのペンライトの海を見せてあげられないことがすごく悔しかったけど、ペンライトの役割をちゃんと理解して、あそこに映してくれたことで私たちのこともちゃんとライブを構成する一部だと思ってくれたことが嬉しかった。

DIAMOND FUSIONの「ッヘーイ!」の掛け声のところでちゃんとペンラの動きもリズムが変わっていたりして、すごくこだわり感じました。ありがたい。

 

これから先の未来で、コロナ禍が遠い昔の話になったとしても、無観客だってことが気にならない、きっと違和感なく見れる映像になっていると思います。

 

アルバム「VARIANT」が発売されている時からinstが1曲目だったので、オーバーチュアはこの曲だろうと思っていたけど、世界観の作り込みがばっちりの映像も相まってめちゃめちゃ高まりました。

VALIANT流すときThe dawn~Sword of VARIANT~から流さないと落ち着かない体になっちゃったもんな。

1曲目のVALIANTで、赤ライトに照らされたTRIGGER3人があのどちゃどちゃかっこいい黒衣装に身を包んで登場するのも最高だったし、久々にこんな大声出したなというギャ~~~~~~~~~~~~という新鮮な叫びが口から飛び出て面白かった。配信で見てよかったです。

 

VALIANTもそうだけど、レオパやNATSUなど、今回のライブは1番と2番で振り付けというか演出が異なる曲が多かったですね。

披露したのは日替わり曲を含めると全15曲で、これまでのライブで披露したことのある曲もあるけど、たくさんある役の中の一つでしかないユニットの曲を15曲も、3人で、しかもこれだけ人気の声優さん達が歌って踊ると考えると、ものすごいこと。ありがたい。

1度披露したことのある楽曲でも、振りが増えていた曲もあったし、飽きさせないような演出になってた分、負担も大きかったはず。

さらに歌やダンスだけじゃなくて、移動や衣装替え、ピアノやブラスセクションとのセッション、ダンサーさんとのパフォーマンス、キャラとしてのMC…いっぱい気をつけることがあったと思います。

事前収録といえど、かけてくれた熱量や時間は、本当に途方もないものだと思います。愛を持って真剣にTRIGGERとしてステージに立ってくれたことが本当にうれしかった。

 

そして、ナナライの頃からだけど、キャラクターのMVを後ろに流すという、私が声優だったらやめてくれ!って思うだろうな…という演出。

ダンスや細かい動きが、映像とリンクして非常に感動するけど、キャスト的には、絶対に間違えられないというプレッシャーのかかることだと思う。やってくれてありがたいし、すごい人たちだよ…。

アニメ映像もMVもふんだんに盛り込んでくれて、MVプロジェクトもアニメプロジェクトもちゃんとアイナナを構成する世界の一部になっているんだと思わされます。

 

そして、今回のライブは、そのMVを流すタイミングがすごく多かったように感じました。

1番2番でダンスとか演出が違うのも、今回はライブであるようなトロッコとか、ファンサしながらの会場移動とかが取り入れられないからだと思うけど、その分じっくりパフォーマンスを魅せる演出になっていてよかった。

MVとリンクすることで、キャラクターをより感じられたし、やっぱりそれをやるっていってやってくれる心意気が嬉しいよな。

 

アイナナ運営のことをサプライズが大好きな彼氏だと思ってるんですが、VALIANTに関してはここまでやれとは言ってない。

 

衣装何着作ったの?!?!?!?!?!(15着)

 

1回のライブでこんなに衣装作ることあるか?

しかも、全部1着ウン十万するでしょ…みたいなデザインに並々ならぬこだわりを持っててペラペラじゃない高級な布を使ってて死ぬほど手間が掛かってる衣装…。

 

2日目のオーバーチュアで衣装が白っぽく見えたときにえ?目の錯覚?って思ったもんね。

もしかして昨日も衣装白だったかな?とか考えちゃったし、十さんのMCの「色違いを着てみました!(にっこりウキウキボイス)」にふざけないで!って叫んじゃった。

始まる前は、1日目と2日目、日替わり曲とMC以外は同じ映像かな…とか思っていてすみませんでした。

 

URの絵柄が非公開という情報があった時点で、何かしらライブと繋がりがある構図になってるんだろうなとは思っていたけど、ユニットカラーが「黒」であるTRIGGERが真っ白な衣装を着るとは思わなかった。王子様…。

しかも最初に上がってきた衣装が「白」だったと。これまでの「白」はIDOLiSH7のカラーだったし、TRIGGERは「黒」を着ることが圧倒的に多かった。

そこを1日目に黒を見せてから、2日目に白を見せるというのもよかったし、普通全く同じ衣装を色違いで作るってありえないと思うんだけど、「どっちも選べないから両方作ろう!!」っていうの、金の使い方に迷いなくて最高でしたね。

 

これまでのナナライでは、会場が広いから誰がどこにいるかわかるようにということで、ユニット衣装も個人カラーをふんだんに取り入れてたことが多かった。TRIGGERは個人カラーの入らないユニットとしてのまとまりのある衣装は1stのデイブレ衣装ぶり(と思う)。

ユニットとしての共通の衣装ってまとまりがあってすごく好きなので、1度きりしか着ないとわかってる衣装でもこれだけ拘ってくれたの嬉しかった~。

早く衣装本発売と衣装展開催決定してください!!

 

そして、そのあとのダンマカ衣装とラスディメ衣装。1日目のダンマカの衣装は、星巡りの前例があったので、予測はしていたんですけど、3人とも衣装のテイストが違うのにちゃんとまとまっていてすごかった。

My Precious Worldって初披露だし、まさか日替わりにしてくるとは思わなかった。2日目の前にアニナナを見返していて、TRIGGERの劇中劇ってラスディメもあるな~と思ってはいたんですけど、たった1曲のために衣装を作ってくれてるの金遣い荒くて最高。

 

そして映像!ARくん初めまして!!

ナナライのときの舞台めぐりの企画でしかARに触れたことがなかったので、これってARなんだ!とびっくり。確実にアニメの中でしか見たことのない演出でした。

クレライとかあまりにも壮大すぎて地球滅亡するんかなと思ったし、ミンタイや願いは海が見えたね。

これも事前収録でしかできないことで、ライブが好きな人みんなに”一度は見せびらかしたい映像”に仕上がっていたと思います。

 

それにしても、クレライのカメラワーク(歌唱している人の後ろの人も画角に収めるやつ)めっちゃよかったな。NATSUみたいな3分割もすっごく楽しめる工夫がいっぱい散りばめられていてよかった。カメラワーク1日目と2日目でちゃんとこだわって変化させていたのもよかった。もう嬉しいとよかったしか言えない。

 

絶対にバラツユはピアノアレンジにしたい気持ちわかるし、演出最高でした。ナナライ然り、円柱の何かが活躍しすぎるな。2日目のピアノの盤面に反射するキャストを映すやつカメラワーク天才。ひっくり返った。センス。

 

ブラスセクションのみんな!!!!!!!!サンキュー!!!!!!!(八乙女楽)

かねてからジャズっぽい曲調の曲が大好きなので、ことさらTreasure!を楽しみにしていたんだけど、バラードでしっとり決めてから、ピアノのアレンジで急にアップテンポの曲調になってTreasure!が始まるの最高でした。超高まった。

ダンサーが持ってた旗が次々上がった先にTRIGGERバーン!!Treasure!衣装ドーン!!スタンドマイクデーン!!ってなる演出でぶち上がってしまったな。

 

スタンドマイクにちゃんと石がついてたり、スタンドマイクの持ち方にも解釈が詰め込まれていたのすっごい良かったです。Treasure!のときだけやたらペンライトの動きが激しくてオタクを感じたところも良かった。

そういえば、Treasure!5回くらい見てようやくあのシーンでセンターステージにいたブラスの人たちがTRIGGERの後ろに瞬間移動しているのに気づいて、編集!!となりました。人は興奮してると何も見えてないんだな。

 

一番最後にデイブレを持ってくる運営!好きだ!3部のTRIGGER復活の曲というのもあるけど、歌詞がすごく前向きで、励まされる。

そしてここもARの映像すごかった~~~~~~~!!初見なのに見たことある映像ばっかり。

 

そしてHeavenly Visitorの「会いたかったよ」でいつも涙腺崩壊してしまうオタクなんだけど、こっちもずっと会いたかったよ…。今年の夏はTRIGGERに会えたね。

私は、自分の大切にしているものが大切にされているのを見るのが好きです。それは、望んでも手に入らないこともあるので。

 

TRIGGERのキャストの方々は、TRIGGERとしてステージに立ってくれるし、彼らというアイドルのことをとっても大切にしてくれるので、それが嬉しくて、幸せで、涙が出ます。

 

九条天役斉藤壮馬さん。

いつからか、「九条天くんの声をやらせてもらっています」と言ってくれるようになっていましたね。

プロ意識が高く、孤高で、でも天使のように甘くて優しい。そんな役柄を演じるのは本当に大変だと思います。本職のアイドルよりもアイドルらしく、天さんをステージ上に存在させてくれるのすごい。カメラに映るたびにちゃんと(オタクの)死にどころを用意してくれて好きです。

顔がいいなあ。黒髪が似合う。メッシュ、アイシャドウ、本当に似合っていたね。斉藤さんの魂が斉藤さんに入っていてよかった。私だったら絶対に素材を生かしきれない。

私は男性声優じゃないけど、あの女性的なシルエットの服は着れんしあの高さのニーハイブーツを履きながら踊れません。そして、どんどん歌が上手くなっていくなあ…。

 

八乙女楽役の羽多野渉さん。

羽多野さん自身は、すごく優しくて、温和な人だけど、ステージに立ってるとちゃんと自信に満ち溢れていて、かっこいいけどちょっと天然な”八乙女楽”を体現してくれているのがすごい。

歌が上手い。顔がいい。足が長い。相変わらずしれっとメッシュを入れてくれてるけど、似合うのなんの。MCのときにちょっと楽しくなって、八乙女楽の中に羽多野さんが飛び出してくるのが面白かったです。

2人は2人3脚でステージに立ってる感じがすごくする。八乙女も羽多野さんのこと好きだと思います。

 

十龍之介役の佐藤拓也さん。

今回、体作りから気合が入りすぎていて、超怯えていたんだけど、案の定ビジュアル値が飛び抜けて十さんになっていた。顔キャスなのか?あまりにも顔が似ている。何?佐藤さんを2次元化したら十龍之介さんになりませんか?

前髪長めのヘアセット天才!!!!!!

豪快な殺陣大好き。

十さんが滲みすぎているのか、3人の中で佐藤さんが身長が一番低いの未だに信じられないです。存在感というか安心感というか、一番デカいよな?

レオパの例の部分で、1日目はかっこいい十さん、2日目はやさしい十さんと2パターン用意してくれたのありがとうでした。

 

キャストの「そこまでやってくれるんだ」がたくさん積み重なっていくその先に、キャラクターのことをいっとう愛おしく、生きた存在として一緒に大切にしたいという私たちの思いも深まっていくのだと思います。

忙しい時期に、大変な世の中に、惜しまず時間を注いで、体づくり、髪型、表情、パフォーマンス、全てに気を使って丁寧に彼らをステージに降ろす魔法をかけてくれてありがとうございます。

 

TRIGGERの3人はきっと、苦労だとか、努力だとか、そんなカードは手のひらのうちに隠して、楽しい姿しか見せてくれないのだと思います。想像することでしか、途方もない努力を感じることができないけれど、楽しい時間をありがとうと伝えたいです。

 

気が滅入ることばかりだけど、TRIGGERのファンにしてもらえて、大切にしてもらえて、とても幸せでした。

 

 

退場するときに、背を向けて、輝く”TRIGGER”という文字に向かって歩いていく後ろ姿が本当にかっこよくて、3期も乗り越えられる気がしました。

 

そして、最後のMCで「またね」と言ってくれて、ありがとう。

またTRIGGERに会いたいです。

 

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推しメンロックをかけよう

こんばんは。アイナナ5周年おめでとうございます…!(気が早い)

ソワソワしすぎてやることは沢山あるのですが、何も手につかないのでここ最近で1番悲しかったことについてブログを書きたいと思います。

 

 

みんな推しメン設定してますかか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!???????

 

先日、控え室に入れるつもりだった八乙女楽さん20人程度を誤ってお別れするという悲しい事件が起きました。

私は普段のガチャによってスキルをあげられそうにないカード(限定カードとか)を控え室に入れています。

 

死んだ

 

 

私が4年間かけてコツコツ家に呼び寄せていた八乙女楽さん…いつも日付が変わってからアイナナをやるのでまだ寝んなよ…ばかり言ってきてハ!?寝ます!って逆に元気に寝る契機を作ってくれていた八乙女楽さん…(他に思い出がないのかよ)

 

私は怠慢でしたので、初めの頃ゲットした推し以外のキャラは推しメン設定していませんでした。だって他のソシャゲでも間違ってお別れするとかいうミスをしたことがなかったので…。推しメンってこう言うことが起こらないようにやるんだね。人はいつも失ってから知る…。こんなことが起こるなんて…。

 

しかもまだ始めたばっかりで推しが決まってなかった時に何となく引いたうさ耳八乙女SRが長年ひとりぼっちで寂しそうだから今年こそはSSRにでもしてやろうと思ってSRスカウトしたあとに気付いた。

 

ねえ、うさ耳いなくない?

 

うさ耳どころか八乙女がいねえ!!!!!!!!!!

 

何!?バグ!?と思って3回くらい再起動しちゃった。バグじゃねえよ。

 

私は同じカードは重ねたいオタクなので、メンバー毎に控え室から呼び寄せてレッスンして戻すということをやるんですけど、八乙女楽を戻す時に間違ってお別れ押したんだね。しかも全然気づかなかった。寧ろなんかマニー増えたな〜とか思ってた。

 

今年も私の控え室にはうさ耳SRが一人でいます…。ごめん…。

 

 

悲しさのあまり運営にシステム的にこうなったらいいな♪の話をたくさん送り付けてしまいました。

アイドルファイルの実装が嬉しくて浮かれてる場合ではなかったんですよね。

初スカウトの時は自動でロックがかかってくれるソシャゲとかそもそも控え室という概念がないソシャゲとかお別れボタンは別のカテゴリーになってるソシャゲとかに慣れすぎていて撃沈してしまった。

 

それもこれも推しメン設定をしていない私が悪い。

泣きながら全てのカードにロックをかけてきました。

人生、失敗から色々なことを学んでいく。

悲しいのでめっちゃ課金したいと思います。5周年で引いた八乙女楽は全部新規だからね。

救いは開けたラビチャはカードがなくなっても読めるということ!素晴らしいシステムですね。

推しメン設定をしような。

 

それでは、5周年楽しみましょう!

 

アイドルが自然とそこにいる

感謝祭が終わり、怒涛の情報解禁やコラボ、ブラホワに駅前広告、MV公開…供給の海に溺れて呼吸することもままならず、アイドリッシュセブン大好きだ~!!という感情にただただ支配される日々です。色々と思ったことを備忘録として残しておきたいと思います。オタクのキツめの妄言なのでご容赦ください。

 

ここ数日の出来事が夢のようで、自分が乗っていた船の進む先に有り得ないようなオーロラと月と太陽と雲があって大きな虹が架かっていて、これから先の未来に何かとんでもないことが待っているような、そんなワクワクした気持ちにさせられた。

正直オタクをやっていてこんな経験をすることはこの先ないかもしれない。

 

今までもアイドリッシュセブンというコンテンツが行ってきたメディアミックスやプロモーションは数多くあったと思う。

どれも一枚も二枚も上手で、ただただアイドルを大切にしてくれたし素晴らしかった。

 

今回のブラホワの件では、この作品のコンセプトである「アイドルの創出」という絵空事のようなことを運営がとことん真剣に真面目に本気で考えているということをまざまざと突きつけられた気がする。

ブラホワのハッシュタグである「#白く染め上げろ」「#黒く塗りつぶせ」が大いに盛況してトレンドを独占した。

ここまでは普通に予想できた。

しかし、アイドリッシュセブンを知る人たちだけでなく、「なんとなく語呂がいいから」とか「反応がもらえるから」とか「盛り上がってるから」とアイドリッシュセブンにまだであっていない人たちやそれに留まらず企業までもが次々に便乗してツイートをしていくという光景は、ある種異様で、物語の中の出来事のようだった。

 

 

SNSは今や最も手軽なプロモーションだけど、上手く使わないとすぐ炎上するし、企業の広報担当はそういったリテラシーがそれなりに必要だと思う。

でも、その企業が件のタグを使ってツイートしたということは、このコンテンツに関わってもデメリットがない、もしくは将来的に利益を生むことになるかもしれないと判断してもらえたのではないかな。

 

この時代「よく知らないけどなんとなく良いね」「よく知らないけど人気だよね」の印象をもってもらえるコンテンツは強いしすごい。

経営的な目線でアイドリッシュセブンに目をつけた企業が今後メディア展開を広げてくれる可能性はめちゃめちゃにあるし、「ブラホワ出のコラボ」という未来が待ってるかもしれない。すごい。

 

運営がこの現象をどこまで想定していたのかわからないけれど、二次元と三次元の狭間を縫って、メディア展開を広げていくことが絶妙に上手い。

きっと絶対にお金を払っても得られない影響力と勢いがあって、ある意味でアイドリッシュセブンが三次元にしがらみのない二次元のコンテンツだからこそ成し得たことなのかもしれない。

 

 

IDOLiSH7の歌う「ナナツイロREALiZE」の中に

なんにもない日も自然とそこにいる

僕らはそんな人に そんな風に

なってみたいんだよ もっと!

という歌詞がある。私はアイドルは「日常」だと思っている。

 

街を歩いていたら彼らの歌う曲が流れていて、電車に乗ったら広告があるし本屋に行ったら雑誌の表紙から微笑みかけてくれて、学校に行ったらクラスメイトの何人かが「昨日のテレビ見た!?」って話してる。毎週土曜日は彼らのレギュラー番組がある日で、友人が筆箱にグッズをつけてるし、職場の人は先週コンサートに行ったらしいし、母親の友達は娘と二人で東京まで遠征したとか、アイドルって日常の中にいる。

 

きっとアイドルって誰かの生活の一部で、生きている意味で、生きがいで、アイドルを好きな人にとってもそうじゃない人にとっても「自然とそこにいる」ものなんだと思う。

だから、二次元の世界から生まれたアイドリッシュセブンが、「そんな人になってみたい」と歌っていたことが今こうして少しずつ叶おうとしているのかもしれない。

 

いつも他人にアイドリッシュセブンの話をするときに、「アイドルが好きで…」と言いかけたあとに「あっ二次元のアイドルなんですけど…」と言い訳がましくつけていたけど、それに臆しなくていい未来が来るかもしれない。

 

 

私は、アイドリッシュセブンの運営がアイドルの可能性をひたすらに信じているところが大好きだ。

この子達ならやれると思っていつもお仕事をとってきてくれるんだろうし、絶対いいものになります!と営業かけてコラボやメディアミックスを実現させているんだと思う。

 

そして、「アイナナを応援する人たち」が絶対についてきてくれると思ってくれているんだろうなと感じる。

だから、アイドルジャンル?と疑われるくらい本編のストーリー、アイドルの名前や造形、ジャケ写、衣装、MV、歌詞、曲名、その他数え切れないくらいのものにたくさんのメッセージを隠して、考えさせる。

アイドリッシュセブンはアイドルを職業としている男の子たちの人間ドラマだと思っている。

人間と人間が環境や出来事と作用して、変化したりしなかったりする。

答えは一つじゃないし、綺麗なものばかりでもない。

そこからいろんなことを考えさせられるし、答えはたくさん用意してある。

どれも正解かもしれないし、正解でもないけど不正解でもないかもしれない。

だからMVから未来の不穏なことを想像する人がいてもいいし、強さや絆を想像する人がいたっていいと思う。それだけのいろんな解釈の余地を残してくれる運営がすげ~!と思うし、優しいと思う。

 

(正直ブラホワの件は、オタク界隈を軽々飛び越えて弊社のアイドルここまでやれる力を持っていたんだ!?って驚かされたというか、想像をはるかに超えて事が起こったので、むしろ普段アイドルに夢を見ている自分の方がアイドル達のことを信じきれていなかったのかもしれないと反省した。)

 

 

そしてなにより、アイドリッシュセブンの運営が一番「アイドリッシュセブン」というコンテンツのことを真剣に考えていて、アイドルたちを「事務所のアイドル」として、「アイドルを職業としている一人の人間」として扱ってくれることが本当に嬉しい。

 

偶像を偶像にするためには、全て運営とこのコンテンツに関わる全ての人達が細やかな気遣いと努力を絶やさず、そして魔法にかけられていると知りながら夢を見る私たちの両方が本気で真剣でなければならないと思う。

でもきっと操り人形を操る糸をどんどん細くして薄くして糸では動かない範囲まで動くように、糸が見えないように、細心の注意を払いながら運営しているし、それがどんどん巧妙にできるようになってきたのだと思う。

 

アイドリッシュセブンのライバルは三次元のアイドルだ」と以前Pが話していたこともあったけど、新規絵は全部「描きおろし」じゃなくて「撮りおろし」だし、全国各地に彼らが赴いた場所や直筆サインが飾ってあるお店がある

アイドリッシュセブンのコンテンツとしてのグッズや商品を紹介するCMじゃなくて、広告タレントやアンバサダーとして他社の商品を紹介するCMだって、アーティストのようにアイドル以外のキャストが出演するMVもある。アニメ誌以外の雑誌に出て、アイドルとして、アーティストとして賞を貰う。

 

もうめっちゃ生きている。

 

彼らが、アイドルを好きでない人にとっても「自然とそこにいる」存在になる未来が少しずつ実現していってるのかもしれない。

 

 

アイドリッシュセブンに出会ってから、私は、私の人生を生きることが楽になった。

嫌な出来事には心の中で「ショートコント」と唱えるし、価値観が異なる人に出会ったら、「新しい考え方を知るチャンスだ!アイドリッシュセブンの考察に役に立つかもしれん!」と思う。

アイドリッシュセブンに出会ってから世界の解像度は少しだけ上がったと思う。

生きづらい世の中だけど、少しだけ呼吸がしやすくなった。

こんなに素晴らしいものが好きな私が少しだけ好きになれる。

虹を見つけた瞬間のように幸福な気持ちになれる。

 

これからも彼らと一緒にまた新しい夢を見たいし、理想のアイドルとは「終わらないアイドル」だと言及されていて、永遠などないことを知っているアイドリッシュセブンのアイドルたちが、どんな風にトップアイドルに、伝説に、永遠になるのか見守っていきたい。

 

 

 

書いた人(https://twitter.com/i72hr